こんにちは、bambi夫婦(@bambi_camp11)です!
キャンプで絶対に欠かせないのが『焚き火』。
焚き火の炎をみながらコーヒーやお酒を飲んだり、友人や夫婦で普段話さないような話をしたり、ぼーっと見ていたり…焚き火好きな人も多いでしょう。
キャンプをやり始めたとき、「火がつかない」「思ったよりも炎が小さい」「すぐに消えてしまう」など経験してきました。
焚き火を成功させるにはいろいろとコツがいるんですよね…。
最初のころは思ったような焚き火ができなくて苦労しました。
今回は成功させるためのコツを紹介します。
ぜひ参考にして焚き火をもっと楽しんでくださいね!
焚き火の役割ってなに?
焚き火を楽しむだけでなく、実は実用的な役割もあります。
明かりとして使う
夜のキャンプ場は暗いので、ランタンやLEDライトで明かりをとります。
焚き火も明かりとして使うこともできます。
炎がゆらゆらと動いているのを見てると癒やされますよね!
調理に使う
ダッチオーブンを使った料理やダイナミックな肉料理など、焚き火の火力を使って調理することもできます。
実際にやってみると火加減の調整が難しいですけどね…。笑
弱すぎたり、強すぎたり…思うようにいかないのも楽しいところ!
ガス代を気にせずに調理できるね!
暖をとる
夜のキャンプ場は冷えます。
特に冬場なんて寒すぎ…。
焚き火の近くにいるだけで、ものすごく暖かいので離れることができません!
近くにいすぎると火の粉が飛んできますので気をつけましょう!
焚き火のやり方
知っている方も多いとおもいますが、おさらいです。
①焚き火道具を用意する
焚き火をやる上で最低限の道具を用意しましょう。
- 焚き火台
- グローブ
- 炭ばさみ
- チャッカマン/ガストーチ
- 斧/鉈(なた)など
キャンプ場で焚き火するのはOKですが、環境面への配慮から地面の上での直火を禁止としているところが多いです。
芝生や土壌を改善してくれる微生物が死んでしまう、焼け跡が残ってしまうなどと言われますが…一番の理由は火事対策。
安全に楽しむには焚き火台は必須アイテムです。
いろんな焚き火台がありますので、まずは自分のお気に入りの焚き火台を買っちゃいましょう!
ちなみに、最新の焚火台をまとめた記事はこちらです。焚火台選びの参考にしてくださいね。
あとグローブは自分の身を守るために絶対必要です。
炭ばさみで薪をいじったり、薪を斧で割ったりと素手でやるのは危険。
手を守ってくれるなら、なんでもいいと思いますが、どうせだったらカッコいいグローブにしよう!
デザイン性も良くて安いグローブをお探しの方は、私が愛用している「KINCO」がおすすめ!
2000円以下でゲットできます。
炭ばさみやチャッカマンなどは100均にあるもので十分です。
薪を細かくカットするために斧や鉈を使います。個人的には斧をおすすめします。
理由は薪割りが楽しいから!
薪がいい音でスパッと割れた瞬間が気持ちいいんですよね!
これも焚き火のおもしろいところです。
丸太の薪割り台は持ち運びが大変なので、私が愛用している「薪割り匠人」が本当におすすめです!
嵩張らないので本当に便利!
②4種類の燃料の連携プレーで火起こし
焚き火をするには燃料となるものが必要。
4種類の燃料があれば大丈夫です!
- 着火剤:火がつきにくいものの燃焼をサポート
- 焚きつけ:フェザースティックや枯れ葉、松ぼっくりなど燃えやすいもので火の種を大きくするサポート
- 薪(針葉樹):薪に含まれる炭素が赤く燃焼し、熱によりガスが発生して炎をあげて燃えてくれる。針葉樹は油分が多いので燃えやすい
- 薪(広葉樹):燃えにくいけど、長く燃焼してくれる
薪だけあっても、いきなり燃やすことはできません。
着火剤や焚きつけがあっても、すぐに燃えつきてしまい、火は長持ちせずに消えてしまいます。
この4種類の燃料を用意しとくと上手くいきやすいです。
ガスバーナーとかで強引に着火する方法もありますが、基本的にはこの4種類のどれか一つでもなければ火起こし、理想の焚き火はむずかしいと実感しました。
針葉樹、広葉樹はキャンパーとして覚えときたいワード!
4種類の燃料を用意して連携プレーで火を起こす!
それでは、早速やってみます。
薪(針葉樹)はあらかじめ細かく割りましょう。
薪は火がつきにくいものなので、燃焼のサポートとなる着火剤を焚き火台におきます。
着火剤の上に、焚きつけとなる燃えやすいものを重ねます。着火剤の火が焚きつけにうつり、火の種を大きくしてくれます。
着火剤でおすすめなのは、キャンパーの間で有名な「文化たきつけ」!
簡単に着火し、火力もすごい!しかもコスパもいい!一度使ってもらいたいです。
次に細かく割った薪(針葉樹)をピラミッドのように組み付けていきます。
横からみたときに△になるように高さを出して組みあげることで、上昇気流を発生しやすくなります。
ここまで組み上げれば、着火剤に火をつけて炎が大きくなるまで待ちましょう!
③大きめの薪を入れて焚き火の完成
炎が大きくなったら、大きめの針葉樹の薪をのせます。
針葉樹は燃えやすいので炎が高く上がります。
目に火の粉が直撃したことがあり、それ以降はビビってます…。
針葉樹に火がうつりましたら、広葉樹の薪をのせます。
火が点くまでに時間がかかりますが、燃えはじめたら長く燃え続けてくれます。
広葉樹が炭みたいに黒くなって赤く燃えている、煙が上がってない状態になったらOKです。
この状態を「熾火(おきび)」と言って、火力が安定した証拠。
あとは好きなだけ薪を入れたり、組み方を変えてみたりして焚き火を楽しみましょう!
焚き火が終わったら、ちゃんと灰になっているか確認します。
灰になっているということは「効率よく燃焼できた」ということなので、上手くできたかの判断基準になります。
灰だけになっていれば大成功!
よく困ること | その原因とコツ
焚き火でよく困ることの原因とコツについて説明しましょう!
よく燃えてくれない
私も一番苦労したことかもしれません。
最初の頃、全然燃えてくれなくて困っていました。
- 火が育たない
- いくら着火剤や焚きつけを入れても一時的に炎が上がるだけで長続きしない
- 熾火がつくれない
こんなことが結構あって、自分が想像してた焚き火とかけ離れてました。
何度かやっていく中で、大体の原因は「焚き火の組み方」と「薪をいじる」ことだったと気がつきました。
詳しくみていきます。
コツ その1
高さを出し、空気の通り道をつくる
火は横に広がらず、下から上に向かって燃え上がっていきます。
薪を△ピラミッドのように三角錐で高さを出して組むことで、「空気の通り道」ができます。
通り道をつくることで、何が良いかというと、勝手に燃料を燃やし続けること!
そうなってくれば、何もしなくても効率よく燃えてくれるわけです。
コツ その2
空気がたまるスペースをつくる
ちゃんと空気がたまるスペースをつくってますか?
燃焼するためには、酸素が必要なんです!
焚きつけや細かい薪などで周りをギチギチにつめてしまいますと、空気が通る道がないため、酸素不足で燃焼がとまってしまいます。
なので、空気がたまるスペースをつくることを意識して、組み立てていきましょう!
コツ その3
むやみに薪を触らない
最初のころ、かなり触ってました!笑
火が安定するまでは触らない方がいいです。
薪から発生する可燃性ガスが、着火し炎を上げて燃えてくれます。
ただし、この可燃性ガスにするためには高温でないと発生してくれません。
せっかく高温になってきたときに、そこで薪を触ってしまうと火の勢いが弱まります。
逆効果です!
よく「火を育てる」といいます。
炎が大きくなるまで、静かに火を見守りましょう!
バチっと火の粉が飛んでくる
薪を入れたら、「シューシュー…バチっ!」と音がして火の粉が飛んできて、怖い思いをしたことはありませんか?
この原因は水分を多く含んでいる薪を使っているからです。
「シュー」は薪の水分が蒸発している音、「バチっ!」は水蒸気爆発の音です。
炎により急速に加熱された水分が水蒸気になり、逃げ場を失って木の組織を壊して破裂します。
そのときに火の粉が四方八方に飛んでいくわけです。
コツ その1
乾燥している薪を使う
薪をちゃんと選んでいますか?
ホームセンターやキャンプ場で薪を買うとき、なるべく湿気てない薪を選ぶようにしましょう!
ホームセンターによっては、含水率計が薪売り場のそばに置いてあることがあります。
ちなみに、切られてすぐに生木は50%くらい!
ほとんどは含水率計でチェックはしないと思うので、見た目から判断してみましょう!
- 見た目のわりに軽い
- 断面にヒビがある
- 樹皮が浮いている
- ひんやりした感じがない
- 色がくすんでいる
このような特徴がありそうな薪を選んでください。
最初のころは「どれでも同じでしょ!」と思っていましたが、全然違いました!笑
コツ その2
薪を地面に直接置かない
薪の置き場所がないから地面に直接置いていることが多いです。
地面に置くことで、乾燥した薪でも水分を吸収してしまうため、意味がありません。
できるなら薪置き台を用意するといいです!
あったら便利な焚き火道具
必ず必要ではないけど、この道具があったらもっと焚き火が楽しくなるモノをご紹介します。
焚き火シート
芝生や地面を熱から守るために焚き火シートは必須。
これがあれば地面をしっかり保護し、焚き火の片付けも楽になります。
焚火台とセットで購入しましょう!
火吹き棒
火吹き棒でピンポイントで酸素を送ることで、火の勢いが強くなります。
うちわで全体的に酸素を送るよりも効率的に酸素を送ることができるので、素早く火の大きく育てることができます。
しかも伸縮可能なのでポケットサイズに収まります。うちわよりもコンパクトなのでいいですね!
ちなみに私はZEN Campsの火吹き棒を使っています。
デザイン性も良く、ピンポイントを狙って空気を送ることができますよ。
ファイヤーグリル
調理する際に便利なアイテム。ファイヤーグリルの上にダッチオーブンやスキレットなどを置けば安定した状態で調理できます。
私はこちらのイザナミハーフを使用しています。
これで焚き火がもっと楽しくなったよ!
ケトル
コーヒーやお茶のお湯を沸かすためにケトルを使えばOK!
お湯を沸かすために、わざわざガスコンロで沸くのは効率が悪いです。
焚き火でお湯を沸かしている間、ガスコンロで別の料理を調理するのに使えます。
焚き火をみながらお湯が沸くまでのんびり待ちましょう。
焚き火の片づけ方法
楽しい焚き火が終わったら次は片付けです。
終了時間を考え、燃やし尽くそう
広葉樹は一般的に1時間以上は燃え続けます。
就寝や撤収する2時間前ぐらいになったら、薪の量を調整します。
「熾火になったから、炎は上がってないし、そのまま寝よう…」と考えてしまいがちですが、風が吹いて炎が上がり、火の粉がモノや枯れ葉に引火して火事に繋がる可能性があります。
火が完全に消えるまでみましょう。
どうしても燃やし尽くせなかった時はどうすればいいか?
水をかけて消火したよ。
それはNG行為です。
これもやってしまいがちですが、焚き火台に直接水をかけたりするとゆがみの原因になります。
燃えている薪に水をかけると、灰と一緒に水蒸気が立ち上ります。
私もやってしまうことがありましたが、大切な道具が変形したり、灰を吸い込んでしまうのでやめましょう!
NG行為:水をかけて一気に消火す
ではどうすればいいのか?
よくやるのは薪をバラバラに崩し離しておく。
これで燃え尽きるまでに時間が短縮されます。
まだ燃えている薪の場合、酸素を送らないように密閉したり、水に漬けたりすればOKです。
- 薪を崩して灰にする
- 缶や火消し壺で密閉する
- 水に浸ける
灰の処理はきっちりルールを守る
ほとんどのキャンプ場は、灰捨て場(ドラム缶など)があります。
完全に火を消してから捨てましょう。
またキャンプ場によっては、灰捨て場が遠い場合があります。そんな時に便利なアイテムがアッシュキャリー。
この中に燃えカスを入れて持ち運べば楽になりますよ!
撤収してるとチェックアウトの時間が迫ってくるので、余裕がないときもありますが、地面に落ちた灰や小さな薪も拾うともっといいですね!
まとめ
焚き火のやり方、よくある失敗とコツでした。
キャンプと言えば「焚き火」というイメージがあり、見てるだけで癒されるし、調理に使えたり、暖をとったりと欠かせない存在です。
上手くいかないことがあると思いますが、キャンプ行くたびに成功のコツを掴んで理想の焚き火ができるようにしましょう!
そして、マナーを守って楽しもう!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
bambi夫婦(@bambi_camp11)でした。